伊坂幸太郎さん、出版順に読んでます NO10

読書

終末のフール

8年後に小惑星が地球に衝突し、人類は滅亡します、というニュースが流れてからの、5年後の8つの物語

ニュースの直後は、自暴自棄になった者たちが、犯罪、窃盗、ありとあらゆる騒動、混乱が、5年後には落ち着いた

この時に死が決まっているとしたら、その間何をして誰と過ごすか、など、色々と考えさせられるお話
果たして、私はこの物語に登場する人達の様に、落ち着いて最後を迎えられるだろうか?

好きな言葉

大逆転が起きたんだ

これで頭がおかしくならない奴は、もとから頭がおかしい奴なんだ

あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか

死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ

じたばたして、足掻いて、もがいて。生き残るのってそういうのだよ、きっとさ

常識とか法律じゃなくて いかに愉快に生きるかだと

終末のフール 本文より引用

好きな登場人物

8つの物語に出てくる人達は強くて、ちょっと変わり者で、魅力的な人ばかりだ
特に好きなのは、2話目の “太陽のシール” の美咲さん。優柔不断の夫の富士夫さんと、子供を産むのか、そうしないのか決断するお話
こんな世の中なのに仕事を続けていて、落ち着いていて、お茶目でかわいらしくいられるなんて、素敵です

そして ”深海のポール” の渡部さんの父
マンションの屋上に櫓(やぐら)を作っている変人
何がおきても、自分の考えを貫き通すという強さがすごい
そして息子に「俺の1番大事な人間は、政子だったんだよ」言い放つ、奥さん想いなところもとても良い

人間はは生まれた瞬間から、タイムリミットが決まっているのだけど、そんなことなど、考えずに生きている
それが、8年後ですよなどと言われたら、パニックをになり、混乱するだろう
ほとんどの人が死にたくはない
残りの時間を悔いて嘆いて、悲しみに暮れるのか、有意義にすごすのか
その様な事がもしも起こった時に、ああすればよかった、こうすればよかった思わないような生き方をしていきたい

それでは、このへんで(‘ω’)ノ

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