夜空に泳ぐチョコレートグラミー 町田そのこ
町田そのこさんのデビュー作
本屋さんで手に取って最初の1文を読んだだけで絶対に好きだとわかった
ていうか心を持っていかれた
大きなみたらし団子にかぶりついたら、差し歯が取れた。しかも、二本。私の前歯は、保険適用外のセラミック差し歯なのだ。
夜空に泳ぐチョコレートグラミー 本文より引用
これ、読まずにいられます⁇
町田そのこさんは、52ヘルツのクジラたちを読んでからめちゃくちゃにぶった斬られている(大好きと言うことです)から、心して読まなければと思いつつも、なにげに、しかも本屋で立ち読みしてしまうとはうかつでした
『これは、早く読まないとと…』多分、声に出ていたと思います😅
それは偶然にも解説の吉田敦子さんも書かれていてびっくりした
本書の5作は、どれも書き出しが素晴らしく巧い。
夜空に泳ぐチョコレートグラミー 解説より引用
まったくの同意見でございます(おこがましいですが)
五編の連作の短編集なのですが、どれもいい
波間に浮かぶイエローが特に好きだ
何か、ミステリーでもないのに伏線があって、回収される感がある
3人の複雑で秘めた想いが絡み合って、これちゃんと着地するのと不安になりつつ、最後はどんでん返しで感動させられ号泣でした
一つ一つの物語が短編で終わってほしくないと思うほど、登場人物一人ひとりに感情移入させられた
そしてうまい具合に、連作になっている(ここで登場するかーって感じ)
私は今は、そんなには苦境には立たされていないけど、懸命に生きようってそう思える作品でした
そして、やっぱり、町田そのこさん好きだと、再確認する作品😍
それでは、このへんで(‘ω’)ノ
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